最近ちょっと石田 衣良さんの小説にはまり気味。『4TEEN』をえらく気に入りました。
今度は『うつくしい子ども』を読みました。

タイトルからピンとこないけれど、殺人事件のミステリーです。
ミステリーなんだけれど、いきなり犯人が書かれています。少年。しかもごく近いところに犯人がいます。
そこから、なぜ?といったところに向かっていきます。なぜこんなことを?どうして?と。
読んでて少しかわいそうになると同時に怖いなと思いました。
怖いと思ったのは犯人の少年ではなく、マスコミに対して。
かわいそうと思ったのは被害者ではなくて犯人の家族に対して。
日ごろのニュースを見てると、実際、加害者の家族は居場所がなくなるのだろうなぁと思います。
テレビのコメンテーターはすき放題持論を述べて、週刊誌はスクープを争ってより悲劇的に凶悪に報道して。
被害者ももちろんやりきれないんだろうけれど。
加害者自身は自業自得としても加害者の家族は責任を糾弾されてももうどうしようもないんだろうな。。。コメンテーターは環境のせいや町の住人にまで原因の一因を持たせたりして。実際周りの人はそんなこといわれてもどうしようもないし、腹立たしいだろうな。そしてそのやり場のない怒りは引き金となった加害者家族に向けられて。。。
僕自身もよくテレビで少年犯罪のニュースを見てると、加害者の親はなにをやってるんだ、と思ってしまうけれど、この小説を読んで少し考えさせられました。
といっても、同じような事件を目の当たりにすると、やはり親や兄弟、家族を責めてしまうのでしょうね。
そういえば、「酒鬼薔薇事件」はどうなったのだろう?
もう10年も立つのですね。
加害者は退院して社会復帰しているのですね。
この事件については僕自身はなにも調べてないし、テレビの報道からしか情報を仕入れていない。
この小説と同じとは思わないし、犯人に同情するところもない。
被害者と被害者家族のやりきれない気持ちを考えると切なくなる。かわいそうというレベルを超えている。どうにも救われない気がする。
そしてこの時も加害者の家族を責めたい気持ちになった。
でも実際のところはどうなんだろうな。。。この家族はどうなったのだろう・・・
加害者家族を庇う事はできないし、そうするつもりもないけれど、自分の家族が加害者になったとき、自分や家族はどうなるのだろう?と思うとぞっとする。
被害者の家族になったら・・・僕だったら報復を考えずにはいられないだろうな。。。やっぱりぞっとする。
被害者も加害者も全てを諦める事も忘れることもできないだろうし。どこまでも辛いだろうな。。。
