荻原 浩さんの小説『明日の記憶』を読みました。映画化もされている作品です。

読んでいて序盤はイライラしちゃうんだけれど、途中から怖くなってくる。
ホラーやミステリーとかの怖さとは全然違う怖さ。
自分もそうなる可能性があることや、もし自分がそうなったら、といった不安からくる忍び寄る恐怖感。
そして後半、終盤は泣けます。
切ない。
切ないけれどなぜか一筋の明るい光が差し込むような微笑ましいシーンを想像させる。
うまい。
けれど、本当に切ないし、いろいろ考えさせられます。
ちょっとした物忘れをしただけで、もしかして自分も始まっているの?と怖くなる。
若年性アルツハイマー。
本人も辛いだろうし、家族も辛いと思う。
自分の家族を持ってしまうとなお更にいろいろ考えて怖くなります。
良い薬が早く実用化されることを切に願います。
また介護施設等が十分に普及すること、国から十分な援助を受けられる体制が整うことを祈ります。
自分が痴呆症になった時にはやっぱり家族に負担をかけたくないと思う。
もしそうなったときに受け入れてくれる施設と金銭的援助があれば良いのだけれど。
税金を無駄遣いしないでこういう方面にも使用して欲しい。

