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Novel アーカイブ

2008年08月18日

かもめ食堂

群 ようこ さんの小説『かもめ食堂』の文庫を読みました。

すらすらとあっという間に読めてしました。
ストーリーは特に起伏も無く、感動もドッキリもないのですが、爽やかです。
そして穏やか。
特に感想はないのだけれどw、前向きってことは素敵だな、と思わせます。

なんか昔深夜テレビでやっていた三谷幸喜脚本、もたいまさこ、室井滋、小林聡美主演のコメディドラマ『やっぱり猫が好き』みたいな雰囲気の小説。
登場人物も30~40代の女性3人が中心だし、よく似てる。

なんか泣ける小説や展開の早いスリルある小説を読んだ後の箸休めみたいな小説ですw
読むとおにぎりとかシナモンロールを食べたくなりますよw

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2008年08月14日

明日の記憶

荻原 浩さんの小説『明日の記憶』を読みました。映画化もされている作品です。

読んでいて序盤はイライラしちゃうんだけれど、途中から怖くなってくる。
ホラーやミステリーとかの怖さとは全然違う怖さ。
自分もそうなる可能性があることや、もし自分がそうなったら、といった不安からくる忍び寄る恐怖感。
そして後半、終盤は泣けます。
切ない。
切ないけれどなぜか一筋の明るい光が差し込むような微笑ましいシーンを想像させる。
うまい。
けれど、本当に切ないし、いろいろ考えさせられます。
ちょっとした物忘れをしただけで、もしかして自分も始まっているの?と怖くなる。
若年性アルツハイマー。
本人も辛いだろうし、家族も辛いと思う。
自分の家族を持ってしまうとなお更にいろいろ考えて怖くなります。
良い薬が早く実用化されることを切に願います。
また介護施設等が十分に普及すること、国から十分な援助を受けられる体制が整うことを祈ります。
自分が痴呆症になった時にはやっぱり家族に負担をかけたくないと思う。
もしそうなったときに受け入れてくれる施設と金銭的援助があれば良いのだけれど。
税金を無駄遣いしないでこういう方面にも使用して欲しい。

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2008年03月10日

幽霊人命救助隊

高野 和明さんの小説『幽霊人命救助隊』を読みました。

自殺して幽霊になった4人が、神様からの指令を帯びて、自殺志願者100人を自殺から救出して、天国を目指すお話です。
こう書くと、なんかとんでもな内容でエンターテイメントって感じがしますが、扱っている話題は自殺とうつ病で、ものすごく深刻です。
その重~いテーマを重くなりすぎないように、笑いも加えつつ、でも真剣に向き合って書いています。
前回、『13階段』を読んだときも思いましたが、高野さんは、ものすごく取材を重ねていらっしゃるな、と思いました。感服します。巻末の参考資料をみると良くわかります。
なので、すごく説得力があるし、説得力があるから面白いというか興味深い。

自殺、多くの人が1度は考えたことがあるのではないでしょうか。僕も何度か考えたことがあります。
でもその多くの人が思いとどまります。
あとから考えると、死ぬほどのことじゃなかった、死ななくてよかったのかも、なんて思いますが、その時は確かに死んでしまいたい、消えてしまいたい、いっそ楽になりたい、と思ったのです。
追い込まれていたのです。
その追い込まれた迷路から抜け出せない人が実は沢山いる。
どうしてそうなってしまうのか?
どうやってそういう人を助けたらよいのか?
この本は物語の形で解説しています。
筆者は解説しているつもりはないのでしょうけれど、これを読むとなるほど~、わかるわかる、と思います。
そして、強烈に社会風刺もしています。そこが面白いというかそこに共感するというか。
世の中狂ってるなと思います。
この本は2種類の人間に読ませたい。
1つはこの本を日本の全ての政治家に読ませたい。
読んでも何も感じないのかれしれないけれど、それでも読ませたいと思う。
それからもう1つは、今自殺を考えている人、死にたいと思っている人に読ませたい。
思いとどまるきっかけになるかもしれない。ならなくてもいいから死ぬ前に読んでみて欲しい。
文庫本なのに分厚くて手に取りにくい本ですが、読んでみて欲しいと思います。
最後は粋な展開で思わず微笑んでしまいました。
お勧めです。

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2008年02月22日

なかよし小鳩組

荻原 浩さんの小説『なかよし小鳩組』を読みました。
前作『オロロ畑でつかまえて』の続編でユニバーサル広告社のおなじみのメンバーが勢ぞろいです。
前作を思い出すだけで楽しくなる。

本作もしがないコピーライターの杉山が右往左往します。
しかもヤクザ絡みの仕事。
小鳩組の人も強面で凄味ながらも愛嬌たっぷり。いろんな人生事情が垣間見えます。
今回は杉山の元家族とのやり取りがおもしろく、また、人間味溢れるやりとりが良い。そしてそこから人生の再起をかける杉山。
またユニバーサル広告社の人々も前回よりキャラが立ってきています。とても個性豊かでそしてそれぞれの事情をかかえながらストーリーを盛りたてます。
ストーリーの途中までは、前作の方がおもしろかったかな~と思いながらも、それなりにおもしろくて先を知りたくて読み進めます。
そして終盤の展開とたたみ掛けは見事。終盤は前作より面白かったと思う。
最後は泣きそうになりました。目に涙が滲みつつも悲しい気持ちではなくて前向きな気持ち。
笑いがあって、そして前向きででも切ないみたいないいシーンが出てくるのでなんとも言えない清清しく気持ちいい小説になっています。絶妙のバランス。
読み終わって余韻を楽しめる小説って良いですよね。
続きを読みたくなってしまう。

この人の小説は笑いと涙と感動の組み合わせ、バランスが良い。
そして人間味が溢れている。
また伏線がうまい。とても自然な伏線。
伊坂さんの小説は、”狙った”という感じのしてやったりの伏線だけれど、荻原さんの小説の伏線はすごく自然。あとで読み返して確認したくなってしまう。

やっぱり荻原さんの小説は良い。お奨め。
今度は何を読もうかな?読みたいのいっぱいあって困ってしまう。

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2008年02月12日

13階段

高野 和明 さんの小説『13階段』を読みました。

第四十七回江戸川乱歩賞受賞作です。
当時選考委員であった宮部みゆきが絶賛。他の選考委員の方も納得の受賞だったそうです。

さて、小説はミステリーものです。
そしてとても完成度の高い、完璧なミステリーだと思います。
こんな完璧なの初めて読んだ。
綿密で伏線もすばらしく、でも良い意味で予想を裏切り、多くの問題を投げかける。
ストーリーとメッセージ性がすばらしい。
刑務所と囚人、裁判と法、犯罪者と被害者、更正と復讐。
難しいテーマを題材にしているのですが、文章は堅すぎず、すらすらと読めます。
この人の文章には不思議な力があって、すらすらと読み進ませる力がある。
先が気になる。
自分の犯人予想があってるのか、すごく気になるし、前科を背負った人達の結末が気になる。
犯人が、動機が、分かりそうで解らない。最後まで判らない。
そして最後はちょっと悲しい気分になる。
ある意味ハッピーエンドである意味においては不幸で暗い。
死刑制度が抱えるさまざまあ問題を浮き彫りにしています。
著者は死刑制度に対して賛成とも反対とも言っていないのだけれど、いろいろと考えさせられるというか、すごく深い。
難しい社会問題だ。
そして心の問題だ。
難しい。
いろいろな葛藤を抱える。被害者家族も加害者家族も。裁く人も裁かれる人も。
本当に難しい。

この小説は重いテーマを扱っているけれどすらすら読める読みやすい小説だし、なによりおもしろいです!
絶対お奨めの一冊です。

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2008年01月31日

ハードボイルド・エッグ

最近一押しの作家、荻原 浩さんの探偵小説『ハードボイルド・エッグ』を読みました。

のっけから騙されますw
でもおもしろい。
主人公がいいです。ダメさ加減が。愛着沸きますね。
かっこつけで、でもカッコ付かなくて、そんなところがお茶目で。
クールそうに振舞うのだけれど、うまくいかなくて結局はお人よしの良い人。
なんか共感できるところがある。
かっこ悪いんだけれどなんか憧れてしまうなぁ。
そして秘書が酷いw
ちょっとむかつくんだけれど憎めない存在。
最後はちょっと寂しいお婆ちゃん。

半分辺りまで読むと、ストーリーが急展開。ぐっと面白くなってきます。
最後は結末が気になって一気に読みきりました。
最後はちょっとほろりと来そうになりました。こんな結末とはね。
でもこれは味があってよいかも。
うまく締まっていると思う。

昨年出版された続編の『サニーサイドエッグ』も読みたいな。
早く文庫になってくれないかなぁ~

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2008年01月17日

空中ブランコ

奥田 英朗の小説『空中ブランコ』を読みました。
同じく伊良部先生が出てくる『イン・ザ・プール』の続編です。

第131回直木賞を受賞した小説です。
文庫化されるのをずっと待ってました。1/10に文庫が発売されたばかりです。


ちょ~おもしろい!(^o^)


伊良部先生が活躍する5編の短編集が収められています。
どれもおもしろいです。
次から次へと読みたくなって”あっ”という間に読んでしまいました。
やっぱり伊良部最高!
奥田さん最高!
人間の弱いところ、強いところをうまく描いていて、突拍子もないけれどどこか人情味、人間味に溢れていて、とても良いです。
読んでいて気持ちよかったです^^
僕も”点”打ってみたいですw

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2008年01月12日

海辺のカフカ

村上 春樹の小説『海辺のカフカ』を読みました。

日本でも話題になったし、世界的にも評価を受けている作品なので、どんな内容か興味を引かれ読んでみようと思いました。

難解?なお話です。
最初はちょ~~~つまんなかった。
下巻はなんか物語りに引き込まれて不本意ながらぐいぐい読み進めてしまいました。
星野さんが出てきた辺りから面白くなってきます。
主人公の田村くんはつまんない男です。ただのむっつりすけべなわがまま中学生にしか見えない・・・
この作品は脇役が魅力的です。
そして相変わらず無駄に性的な表現が多い。それはいるのか?と思う。
若さゆえのどうしようもない純粋な性衝動みたいなところを書いているのかもしれないけれど、なんか村上さんの少年時代の願望なの?と思ってしまう。
他の表現、哲学的なところとかいろんなところで、なんかの文学賞を狙っているの?みたいに読めてしまう。
物語の最後の対決もイマイチ盛り上がりに欠ける。なんか拍子抜け。
結局、村上さんの小説は僕の好みには合わないようです。
文学的な小説は苦手だなw

2007年11月16日

予知夢

会社の同僚から東野 圭吾の『予知夢』を借りて読みました。

ドラマで話題の『探偵ガリレオ』の続編です。

可もなく不可もなく。
読みやすいです。
普通におもしろい。けど、短編集なので、それなり。
とんとん拍子に謎が解けていっていまう。
もうひと展開欲しいなぁ。
しょうがないか。

ドラマはかなり派手目な仕上がり。雰囲気まで違ってきてる。
広末はああいうキーキーキャラ似合ってるなぁ。
でも原作と違う。

2007年11月05日

探偵ガリレオ

東野 圭吾の小説『探偵ガリレオ』を読みました。

今ドラマ化されているあれです。福山が主役で。
ドラマでは派手な感じに仕上がっていますが、小説ではもっと淡々としています。
で、ドラマと原作では大分違うなーという印象です。
トリックは一緒なんだけれど。。。なんかドラマ化というより、パクリっぽいニュアンスを感じるw
だって雰囲気が違うんだもん。
まぁ、原作の湯川助教授のモデルは佐野史郎で、ドラマでは福山雅治だしね。ドラマに出てくる女新米刑事は原作には出てこないしね。

犯人推理やトリック暴き方、展開というか見せ方は非常に面白いんだけれど、短編集なせいか、あんまり印象に残らないというかのめりこまないというか。
そういう意味では1話完結型で1話1話を派手にしたドラマ化は成功かもしれないが、どっちがおもしろいかは微妙だけれど。
僕は小説の方が好きだなぁ。暴き方がうまいというか。
ドラマは無理に映像化しようとしていてありえない感がただよってしまっている。まぁそこが派手で面白いのかもしれないけれど、僕はあんまり・・・

2007年10月31日

荻原 浩の小説『』を読みました。

ミステリー小説です。でもところどころに荻原流のユーモアを忘れていません。
「キモサブっ」に思わず笑ってしまいました。電車の中でw
でもこの作品は本格的なミステリー小説だと思います。
犯人が気になってどんどん読み進めてしまう。
捜査展開も面白い。キャラもたってます。
犯人にびっくりです。でも最初は辻褄が合わないジャン!と思って納得しかねる部分があったのですが、あとがきを読んで、もう1回読み直しました。
で、読み直してみると、実に巧妙に沢山の伏線が張られていることに気が付きました!
辻褄もちゃんと合ってる!2度びっくりです。
目線とか言い回しとか、実にうまい伏線。それがわかったときに、思わずにやりとしてしまうくらい。
そしてラストにびっくり。
実におもしろい小説でした。最後はちょっと微妙な気持ちになるけれど。
荻原さんは最近もっともお気に入りの作家さんです。

2007年10月20日

運命の姉妹

ファンタジー小説『女魔術師ポルガラ』の1巻『運命の姉妹』を読みました。

『ベルガリアード物語』『マロリオン物語』『魔術師ベルガラス』に続く続編です。
続編といってもストーリー的には過去に遡る回想編みたいな感じです。
魔術師ベルガラスの3巻『王座の血脈』からバトンタッチされる形で始まります。
魔術師ベルガラスでポルガラの父、ベルガラスが語らなかった部分を補完しています。
今まであまり詳細に語られてこなかったポルガラの妹、ベルダランのことがポルガラ視点で詳しく語られます。
全編ポルガラ口調なところはちょっとうざいんだけれどw、でも今まで語られていなかった部分、省略されてきた部分が明らかになっていくので、ついつい時間を忘れて読み進めてしまいます。
2巻も買おうかな。2巻の方が面白そうだし。

2007年10月19日

オロロ畑でつかまえて

荻原 浩さんの小説『オロロ畑でつかまえて』を読みました。

荻原さんのデビュー作です。そして第10回小説すばる新人賞受賞作品。

おもしろいです。皮肉とユーモアに満ちています。
皮肉もいやな感じでわなくてさらりと笑わせる風刺めいたもの。ユーモアのセンスが抜群。
この人の作品はどれもおもしろく、あったかく、読後感がよいです。
最近はまっています。

ユニバーサル広告社の名前は『神様からひと言』にも出てきます(^^)
なのでこれを読んでから読んだほうが楽しいかも。僕は逆になっちゃったけれど。
本作は映画化してもおもしろそうだ。

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2007年10月17日

夜のピクニック

映画化された恩田 陸さんの小説『夜のピクニック』を読みました。

読みたいなと思いつつも映画化されてしまっていたからなんとなく読むのを敬遠していたのですが、やっぱりおもしろそうなので読んでみました。

そして、やっぱりよかった

これは当たりでした。

ほろりと感動、すがすがしく、懐かしく、なんともよい読後感。
久々に読んでよかった、出会ってよかったと思う作品。
天使の卵』や『卵の緒』『幸福の食卓』、『キッチン』と同じような良さを持っていると思う。


歩行祭よいなぁ。
僕も参加してみたかったなぁ。
歩いたことないのに、なんか歩行祭のなんともいえない苦痛と感動と喜びが伝わってくるというか共感してしまうf(^^;

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2007年10月11日

ノルウェイの森

今までずっと毛嫌いをしていた村上 春樹 の小説を読みました。
有名な作品『ノルウェイの森』を読みました。

これがちょうど今から20年前に書かれた作品だなんて知りませんでした。
そんな古い作品とは。
読んだ感想ですが・・・・


20年前だったら評価されたのも肯けるかも。。。


でも僕にはピンとこないというか、心に響きませんでした。
amazonのクミコミを見ていると、「共感した!」なんて書き込みがありますが、僕に言わせると「どこに共感するんだよ!」と思います。
緑なんてちょーむかつく自分勝手女だし。出てくるのは主人公含めひどい男とひどい女ばっかりです。
同情するところはあるし、悲観的な気分になりますが、あんまりな内容ではないかと。。。
変にエロいし。
作者は何を言いたいのかメッセージがわからん。
20年前は精神障害者の認知度は低かったのかもしれません。ストレスとかもあまり理解されていなかった時代なのかも。
その頃だと斬新な作品だったのかもしれない。
でも今はそんなことないし。

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2007年10月05日

神様からひと言

荻原 浩 さんの小説『神様からひと言』を読みました。

例によって最初はイライラする展開なのですが、最後はやっぱりおもしろかったです。
終盤は仕返しの展開が読めてしまうのですが、それでも痛快です。

こういう腐った会社、本当にありそうでなさそうでありそうなw
こんな会社には勤めたくないなと思う典型的な会社ですね。
ここまで極端じゃなくても似たり寄ったりな会社は現実の世の中にもありそう。。。
ワンマン社長や声の大きい人に振り回されて、下は大変。
力のある人の周りには腰ぎんちゃくや忠犬ハチ公が群がって、上にヘコヘコ、下に厳しく当たる、そんな会社やだな、
と思いながら会社を辞められない人も沢山いそうw
なんか無意味な会議や書類作成を沢山やられていると思いながら仕事をしている人も沢山いそうw
まぁ、そんなの多かれ少なかれどこの会社でもあるのだろうけれど。

正直者や真面目で優しい人が損をする社会を変えてくれるような政治家が現れてほしいものです。

2007年09月26日

テロリストのパラソル

藤原 伊織さんの小説『テロリストのパラソル』を読みました。

史上唯一の、直木賞&江戸川乱歩賞ダブル受賞作!
ハードボイルドなミステリー小説です。
タイトルと帯の受賞名を見て気になって買いました。なんだかおもしろそうだと。
で、読んでみて、思っていた以上におもしろかったです。
ぐいぐい引き込まれます。
秀逸なミステリー作品だと思います。ダブル受賞もうなずける。
文章は読みやすく、堅苦しくありません。
キャラが立っていて会話や裏の読みあいも面白く、先が気になって読んでしまいます。
浅井や島村のユーモアある一言がうまくてこの物語の魅力を増しています。
緻密な取材に基づいて書かれているんだろうなぁ~と関心してしまいます。
この作品は僕的に当たりでした(^^)

2007年09月21日

王座の血脈

魔術師ベルガラスの3巻『王座の血脈』を読みました。

なかなか面白かったです。
ベルガリアード物語の前のお話で、回想記みたいなものでおまけ的要素が強いのだろうと思っていたのですが、意外とおもしろくって引き込まれました。
謎だった部分、語られていなかった部分が明らかにされていき、そこが興味深かった。
ベルガリアード物語を最初から読み直したくなります。
うまい書き方だ。
女魔術師ポルガラは読まないつもりだったけど、魔術師ベルガラスの締めがうまくて読みたくなってしまいました。
きっと買ってしまうのだろうな。。。

2007年09月18日

暗いところで待ち合わせ

乙一さんの小説『暗いところで待ち合わせ』を読みました。

孤独感。
僕も味わったことがあります。
そして、自分は孤独が好きなんだ、誰ともかかわりたくないんだ、と思ってしまう時・・・自己防衛のためにそんな言い訳を自分の中で作り出してしまうのでしょうか。
そんなこと偽りの静寂と平和であることは分かっていてもそう認めたくはない、そんな状況。
うまく表現しているお思います。
ちょっぴり切ないかな。
でもちょっと現実感がなかった気がします。
最後は少し希望の持てる終わり方でした。


映画化もされています。

田中麗奈主演。
なかなか評判もよいみたい。まだ見ていないので、今度レンタルしてみよう。

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2007年09月12日

メリーゴーランド

荻原 浩さんの小説『メリーゴーランド』を読みました。

最初は読んでいてイライラしました。
啓一の邪魔ばかり入って。
しかもくだらないジジイ達、権力固守、保身だけの同僚や上司たちが憎たらしい。
架空の町の架空の役所の架空の物語なのに、役人はみんなこんな感じなんだと思わせる、妙にリアルというか、うまく悪役と悪を作り出している。
本当にこんなんなのかな?全部が全部そうではないにしろ、こういうところがまだあるのかなぁ。。。
嫌だなぁ。
僕の中高時代の友達が町役場に勤務している。今度あったら聞いてみよう。

「ガツン」が足りない、というところに耳が痛い。僕自身もそうだと思うw ガツンが足りない。
分かっていてもなかなかガツンとはできない orz

物語の終盤、漸く自体が好転し始めます。歯車がうまくかみ合い始め、みんなのモチベーションも上がっていい感じになりかけて・・・・
このままいい感じのままサクセスストーリーで終わる話もちょっと読んでみたかったな。
啓一が支配人になったらいい遊園地になりそうだし、名所になりそうだった。
政治という病魔に取り付かれるとみんな変わってしまうのか、そもそもそこを目指す人たちはどんなに正義を吹いていても腹は黒いのか。。。なんだかなぁ。
でもバッドエンドで終わるわけでなくて、ちょっと切なくも暖かく希望を感じる終わりかたで、最後の最後にこの小説を好きになりました。
途中で読むのを止めようかと思ったけれど、最後まで読んでよかったです。よかった。

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